RSOPオークション
(複数財版)
Random Sampling Optimal Pricing (RSOP) 方式による
公正なオークションプラットフォーム
オークションのルール
商品提示
出品者は、複数の商品(例:A、B、Cの3商品)を設定しオークションを開始します。
支払意思額の申告
オークション期間中各商品ごとに、入札者は「最大いくらまでなら支払ってもよい」と考える金額(支払意思額)を申告します。
取引対象商品の決定
オークション終了後、提示された商品の中から自動的にランダムに1つが選ばれます。選ばれた1商品だけが取引対象となり、その他の商品は取引対象になりません。
グループ分け
すべての入札者をランダムに二つのグループ(AとB)に分けます。手順3で決定された商品について、各グループごとに、入札結果から「需要関数を描いたときに利益が最大となる価格(最適価格)」を計算します。
落札の決定
手順3で決定された商品について、一方のグループで算出された最適価格を使い、もう一方のグループの落札者を決定します。例えば、グループBの入札者については、Aグループの最適価格以上の金額を提示していれば落札者となり、提示額がそれ未満であれば落選となります。落札価格はAグループの最適価格です。逆に、Bグループの最適価格を用いてAグループ入札者の落札判定を行うことも同様です。
重要なポイント
入札者にとって、全ての商品に対し「自分の正直な支払意思額」で入札することが最もお得になるようなメカニズムです。
RSOPオークションの特徴
ランダム性による公正さ
Random.org APIを使用した真のランダム数により、取引対象商品と参加者グループを決定。事前ハッシュコミットで透明性を確保。
戦略的入札の排除
相手グループの最適価格による落札判定で、戦略的な価格操作を防止。真の価値に基づく入札を促進。
最適価格メカニズム
各グループの需要関数から利益最大化価格を計算。効率的な市場価格の実現と出品者利益の最大化。
ハッシュコミット
オークション開始前にランダム値のハッシュを公開し、結果発表時に元の値を開示。事前に結果を決定できない仕組みで不正を防止。